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有機野菜って?
 有機野菜とは、種まき又は植付する2年以上前から圃場の土に、化学的に合成された肥料及び農薬を使用していないことを基本とし、天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来する物のみを使用して生産された農作物で、国が認めた登録認定機関によって有機JAS認定を取得した物のみをいいます。
 有機野菜と無農薬野菜は同じように思われていますが、無農薬野菜は去年農薬を散布され、土に農薬または化学肥料が残っていても、今年無農薬で作れば、無農薬野菜として販売されています。有機野菜とは厳しい規格の中で生産され、安心して食せる野菜なのです。
有機野菜と表示できるのは有機JASだけ
 左図の有機JAS認定マークは、農林水産大臣が定めた品質基準や表示基準に合格した農林物資の製品にのみにつけられる認定マークです。
 農林水産省が認めている有機野菜は、JAS法に基づき「有機JAS規格」の検査認証を受けた農作物だけが、「有機野菜」「有機栽培」「有機農産物」「オーガニック」と、店頭などで表示できます。
有機野菜の特長
 土が化学物質で汚染されていない状態では、微生物が土のサイクルを作り、良い野菜を作り出します。しかし土が死んでいれば栄養が失われ、それを補う為に化学肥料を使う事になり、病気に弱い野菜が出来てしまいます。そして農薬で守らないといけなくなり、悪循環になってしまいます。
 有機野菜はその悪循環を根本的に見直したため、当社のピーマンを一般的な品種と比較すると、ビタミンCが150%以上と栄養価をしっかりと蓄える為に、普通の野菜とは栄養価の含有量が違います。
 栄養価が高い土で育ったピーマンはミネラル分を多く含みますので、甘みが強く癖が少ないので、子供が生で丸かじりできる食べやすいピーマンへと成長します。
有機栽培の難しさ
 有機栽培は良いとこばかりなのに、なぜ殆どの農家が有機栽培をせず、体と環境に悪いと言われる農薬や化学肥料を使用し栽培しているのかと、疑問に思ってしまうかもしれません。
 それは安価な化学肥料や農薬が使用できず、虫取りや草取りを始めとする手間と時間が多くかかってしまい、コストが高くなってしまいます。日本独特の高温多湿な環境は、病害虫が発生しやすく、生産性が低くなってしまいます。
 以上のことから、有機栽培を事業として成り立たせるには、作物を丈夫に育てるために、土つくりから肥培管理までの工程を細かく分析し、有機JAS法で定められている資材を使って、用法を守ることが重要になります。さらに私どもの経験から品質と収量のアップが経営的に見合うようになるまでには、少なくとも3年から5年の試行錯誤の時間が必要でした。3年から5年という時間は農薬・肥料などの有機JAS認証資材を探し、実際に使用して効果を試すのにどうしても必要な時間だと思います。
 しかし、いったん土が出来てしまい土壌環境と肥培管理力が向上してくると、病害虫の発生が少なくなるため、生産物の品質は向上し、収量が上がり収入もアップするのは間違いないと考えます。